紫外線(UV)はお肌の大敵
紫外線の弊害は、近年ますますクローズアップされています。紫外線は、皮膚に異常な酸化反応を引き起こすことで、シミや肌荒れを引き起こすだけでなく、長い間には、お肌の弾力のもとであるコラーゲンやエラスチンを変成させて、老化を促進し、しわやたるみの原因にもなります。また、毛細血管を刺激することで異常な増殖を促し、赤ら顔になる場合もあります。
特に近年は、オゾン層の破壊に伴い、紫外線量が増加し、ますますその弊害が懸念されています。紫外線によるダメージが累積することで、皮膚癌の原因になるともいわれ、特にオーストラリアなどでは、小児期からの紫外線防止を積極的に国民に啓蒙しています。
紫外線がお肌にダメージを与える理由
地上に降り注ぐ紫外線は、大別してUVーAとUVーBに分けられます。UV−Aとは、波長が320〜400nm(ナノメートル)で、肌が黒くなるサンタンを起こします。
UVーAは、UV−Bに比べれば障害性は低いと思われていましたが、最近の研究では、とくにUV−AIIと呼ばれる、より波長の短い、320〜360nmの紫外線は、皮膚に対する透過性が高く、真皮層に及んでダメージを与えることがわかっています。
UV−Bは、太陽光線に含まれる量としては、UV−Aの約十分の一ですが、障害性が強く、皮膚が赤くなるサンバーンを引き起こします。これは、一種の炎症反応で、やけどによる炎症と同様なものです。
いずれにしても、特に夏場は、紫外線がお肌にダメージを与える一大要因です。適切な防御と、日焼けしてしまった後のお手入れが大切です。
UV防御化粧品には問題もいっぱい
そこで、さまざまなUV防御の美容化粧品が出回るようになっています。では、何を基準にして選べばよいのでしょうか。最低次の二点を確認することをお勧めします。まず当然の事ながら、UV防御の具体的な効力です。UV−Bに関しては、1992年に統一基準ができて、SPFという表示方法があります。
サンバーンの最初の兆候である紅班が生じるまでの時間が、その化粧品を塗ることで何倍に延びるかという意味です。この数字を具体的に確認しないと、本当に効果があるかどうかすらわかりません。またUV−Aに関しては、PAという表示方法がありますが、これを明示している美容化粧品は今のところ少数派です。
次に、安全性です。UV防御のために何が使われているのかを確認することが重要です。さまざまな紫外線吸収剤が化学合成されていますが、これらの中には、有害なもの、刺激性が強いものが多いからです。お肌を守るつもりが逆に痛めてしまったのでは困ります。
たとえば、次の4つは、紫外線吸収剤としてよく用いられるものですが、いずれも旧指定成分として皮膚刺激が起こる可能性も高く、人体にはやさしくない物質といわれています。
問題視されている紫外線吸収剤 |
オキソベンゾン |
B波吸収剤。皮膚障害性と毒性があり、環境ホルモンの疑いがあります。 |
ウロニカン酸エチル |
B波吸収剤。変異原性(遺伝子を傷つけ、突然変異を引き起こす性質)が認められたという報告があります。 |
サリチル酸フェニル |
B波吸収剤。皮膚障害性、刺激性があり、配合量に制限があります。 |
エチルPABA |
B波吸収剤。皮膚障害性、刺激性があり、配合量に制限があります。 |
しかも、紫外線吸収剤は、吸収が飽和すると今度は紫外線を放射し始めます。だから、時々塗りなおす必要があり、後でよく洗い落とす必要があります。また、B波吸収剤は、A波は吸収しません。
では、効果的で安全な成分はあるのでしょうか。
そのほか、オリーブオイル、シアバター、アボガドオイルなどにもUV防御作用があります。こうしたものを組み合わせる事で、UV防御力と安全性を両立させる事が出来ます。
効果的で安全な紫外線吸収成分 |
酸化チタン |
反射剤。A波、B波共に反射します。微粒子状にして配合されます。 |
オリーブオイル |
天然のUV吸収剤。 |
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