資格制度とスクールを取り巻く状況について
最近、特にアロマの資格で仕事になるのか? アロマの資格は、本当に価値があるのか?という疑問が、多く聞かれます。こういう疑問に、スクールは、真摯に向き合う必要を感じます。
特に近年、エンドユーザーの拡大以上に、アロマを仕事にしたい人が増え、さらにそれ以上にスクールビジネスの参入が激増し、過当競争も生じています。
新設校も増え、あらゆる日程で受講できるようにクラスが増設され、講師も増える事で、受講生にとっては、より便利になった反面、アロマテラピーの実践現場を持たない、講師としても経験不足な講師が増えていることも事実です。そして、授業内容に対する不満も増えているようです。また、ペーパーテストのための予備校化が進む傾向も憂慮せざるを得ません。
結局、資格は取ったけれど、役立っていないという人が、どんどん量産されている現実があると思います。(但し、民間資格のそういう実態は、アロマテラピーだけではなく一般的ではあるようですが)
アロマの資格で仕事になるのか?
こういう疑問や不満に対して、スクールの当事者がきれい事ばかり言っていて、態度があいまいだという批判も多々聞かれます。確かに、正面から正直に向き合う事が不十分だったように思います。
アロマ関連の店舗などでも、アロマオイルとその関連商品をあわせてもあまり収益性がよいものでもないためか、求人も少なく、一般的に給料労働条件もよいものではありません。
アロマセラピストについても、実際に求人を探してみると、時給数百円とか、歩合制で身分保障もないケースが殆どで、憧れの仕事と思いきや、重労働で低賃金、現実に失望してしまうケースも少なくないようです。
では、独立開業は、どうかということですが、アロマテラピーだけで生計を立てられる人は、ごく僅かなのが実態でしょう。
主婦の方などで、副収入という事であれば、自宅の一角を改造して、アロマテラピーサロンやアロマ教室を開き、趣味と実益を兼ねている方は多々いらっしゃるようです。
ただ、アドバイザー教室の場合、とにかく資格が欲しいという方は、有名な学校などを選ぶ傾向があるようなので、個人の教室には集まりにくいと思います。協会のネームバリュー頼みでは集客もままならないという事です。
本当に生活に役立つ知識という事で、自力で受講生を集められるという事がおそらく条件になります。そうなると、生活に生きた知識がいかに豊富で魅力を訴求できるかが大切になるので、単なるペーパーテストの知識では対応できないと思います。
独立開業に関しては、アロマテラピーだけでなく、いろいろなスキルを組み合わせて(例えば、フェイシャルとか、心理的なサポートとか)、商品の販売なども絡めながら成り立っているケースは、当校の卒業生でも多々見られます。これは、最終的には、本人の努力と、ビジネスセンスにかかっていますが、スクールや講師が、サロンの起業、経営の経験を持ち、ビジネスモデルを持っているのか、そのような相談に応じられるか、ということも大いに影響するところだと思います。
アロマの資格に価値はあるのか?
この疑問も、最近よく出されています。アロマの資格は、国家資格ではありません。ですからそれがないと仕事ができないということはありません。現に、資格がなくてもアロマテラピーで開業する人もいます。それでも、一定レベルの勉強をし、知識を持っている事は必要です。しかし、その人が本当に勉強をしたのかどうかは簡単には分かりません。
そこで、資格というのは、一定レベルの勉強はしたという証明書として、社会的信用にはつながると思います。アロマの資格もいろいろある中で、AEAJ資格というのは、日本最大のアロマの団体で、社団法人が発行するものなので、広く通用する通貨のような意味はあると思います。
また、資格の取得という目標があることで、学習のモチベーションを保ったり、資格の取得によって自信を得るという側面もあるでしょう。
ただし、学習というのは、実践に役立てるためにするものですから、資格の取得を自己目的化したような学習の結果得た資格ならば、単なる紙切れに過ぎません。
当校のポリシーと特色
当校は、おそらくはAEAJ資格認定校の中でユニークな存在です。HBIは、もともとワンルームマンションの一室で、個人サロンとして創業した会社です。そして、アロマテラピーのほか、ハーブ、栄養学、フェイシャルなど様々な知識や技術を統合して、若さを保つ、若さを取り戻すという事を中心テーマにして研究と実践、成果を積み重ねながら発展してきました。
当校の講師は、アドバイザーコースまで含めて全員アロマテラピーのサロン業務の現場を持っています。特にセラピストを目指す方、知識を実際に生かしたい方は、現場を持つ現役セラピストから教わるのがよいと考えています。
当校には、大脳生理学に基づく独自の学習理論があります。その理論や学習法については、別ページを参照してください。⇒参照また、問題意識を持って掘り下げることを奨励しています。
そのために、授業中に分からない事、もっと詳しく聞きたいこと、関連する事で聞きたいことがあった場合に、その場で質問する事を薦めています。その質問が、たとえ一般的な学習範囲を超えていたり、個人の健康に関することであっても、学習を深めるために役立つと判断すれば、可能な限り対応しています。
また、医療やセラピーの現場で、それらの知識はどのように応用されているのかという話題が多い他、生活習慣病などについては、表面的な知識ではなく、発生のメカニズムや、それを防ぐ方法、体質を改善する方法まで踏み込んでいます。そして、受講生が、自らの健康を増進する指針となる話題を多く含みます。問題を抱えた受講生が、受講するうちに体質改善したり、ダイエットに成功したなどの事例も多くあります。個人や家族の健康問題の相談にも応じています。
セラピストを育成する事、たとえセラピストにならなくても、自分や家族の健康状態をよりよくしてゆくための生きた知識を授ける事に照準を合わせています。
当校が、照準を合わせているのは、クライアントの健康状態の見立てをし、知識を適合させてゆける事です。しかし、授業時間には限りがあります。当校は、できるだけ内容に興味を持ち、面白く読めるようにテキストを工夫しています。テキストに書いてある事を逐一説明するのではなく、ある程度は、予習していただき、授業では、具体事例などを用いながらリアリティに結合して、より明確にしたり、応用に話が進んでゆきます。授業でゼロからスタートするのではありません。自分でできる勉強は自分でした上で、何が分からない、知りたい事は何か? を持って臨んで頂きます。プロを目指しているのなら、そういう学習の習慣を身に着けていただきたいと思います。
授業でゼロから始まる、試験に何を覚えたら合格できるかを教えてもらえることが授業だ、とにかくペーパーテストに受かりたい、そう考えているなら、当校はミスマッチになります。
だからといって、試験の合格率が低いという事もありません。試験対策にも配慮をしていますし、当校のポリシーのもとで、目を輝かせ、勉強が好きになり、ぐんと力を伸ばした結果試験もパスした受講生はたくさんいます。
受講生の要求と、スクールのポリシーが合致しているかどうかが非常に重要なのです。
当校にはこんな方が向いています
当校の講義では、ある不調が、どのようなメカニズムで起こるのか、セルフケアとしては、どんな事ができるのか、なぜならば・・・という話が多いです。
そういう話のときに、受講生の反応は、はっきりと分かれる傾向があります。こういう話のときに、「そういえば・・・」と自分や自分の知っている人のことと結びつけて、目を輝かせる受講生がいます。そういう反応が連鎖反応した結果、授業が盛り上がり、話題がセラピストとしての専門性の高い知識にまで踏み込んでゆく事もあります。
けれども、そういう話題の時に、「この話の中で、試験に出るのはどこなんだろう、何を暗記すればいいのだろう」と考えている受講生もいます。不満げに「これは試験に出るんですか?」という質問が出ることもあります。
前者のような反応をした受講生は、当校を選択してよかったといいます。勉強が好きになれば、当然合格率も上がります。しかも、勉強が好きになるという事は、単にひとつの資格をとったということではなく、一生の財産になる事です。( 授業内容のユニークさについては、カリキュラムのページで紹介しています。⇒カリキュラム)
(しかし、後者の受講生にとっては、ペーパーテストの予備校的なスクールを選んだほうがよかったのかもしれません。)
何が目標・目的ですか?
あと、進路とビジョンについてです。もし、すぐに雇用されて働く事を望んでいるならば、就職先のチャンネルを持ち、協会の資格とは別の独自の審査基準をパスした人の殆どを就職させているようなスクールもあります。
もし、将来自分のサロンを持って独立したいという夢をお持ちなら、よく考えてください。アロマセラピストの給料は一般にあまりいいものではありません。その給料で果たして独立開業資金をためる事ができるかということです。
また、アロマテラピーだけで、生計を立てるのは、かなり難しいと思います。当校では、アロマのほかに、フェイシャル・美容の独自のスクールも併設していますが、当校を卒業してアロマとフェイシャルと物販を結びつけて独立開業し生計を立てている方は、少なくありません。
できるだけ給料のいい仕事を続けながら資金をため、その間アロマだけでなくいろいろな役立つスキルを身につけ、しっかりとした計画を立ててから独立したほうがより確実かもしれません。
人によっては、派遣社員などの仕事をやりながら、夜間、副収入プラス実践経験を積むためにサロンで働いている頑張り屋さんもいます。
人によっては、結婚後や子育てが終わった後に、自宅の一室でサロンをオープンして副業にする方もいます。
当校は、サロンの開業など、夢や目的がはっきりしていて、学んだ知識を実践に使おうという方に向いています。また、看護士、薬剤師など医療従事者の方にも向いています。
率直に申し上げますが、目標や目的がはっきりしておらず、勉強が嫌いで、とりあえず最短ルートでペーパーテストに合格したいという方には向いていません。
ともかく、同じAEAJの資格認定校でも、ポリシーも授業内容も得られるメリットもかなり違いがあります。これから学ぼうとするスクールが本当に自分の目的に合っているのか、よく考えて適切な選択をされる事を望みます。