仕事と魂でどう関わるか?
天命という考え方を知ろう

天命というと、何か大それた役割と思う人も多いと思います。特別な人に与えられる役割という解釈もあります。けれども、人は、誰でもその人なりの天命を持っていることが分かります。しかも、何の職業かということ以上に、その職業とどう関わるのかという点にあります。
例えば、飲食店のホールを受け持つとします。ある人は、チームワークを保ち、全体の仕事が正確に運用されるという点で、別な人は、お客の困っている事、欲している事を的確に汲み取り、対処する事でホスピタリティを高めるという点で、ある人は、知恵をつかって、仕事をより合理的に、効率的に運用するか、若しくはお客に様々な情報提供、提案をするという点で、ある人は職場の士気を高め、売上目標を達成するという点でより深く関わるかもしれません。
無意識で起こる魂の反応
魂を意識して、カウンセリングをしていると、クライアントさんが、話している時に、何に対して魂がより強く反応をしているのかが分かります。それで、その人が、どういう仕事をしている時に、(これは職種というよりも、どのようなやり方でということが含まれます)魂から意欲が沸いてくるのかを把握する事が出来ます。
その観察の結果を、ただフィードバックするだけで、目がきらきらとして、「すごく腑に落ちました」「自分がよく分かってきました」といった反応が得られるのです。
もちろん、いましている仕事が、最終的なその人の役割とは限りません。しかし、もし通過点であるとしても、今の仕事との関わりの中で、ヒントが必ずあります。
また、天命を具現化するためには、一定程度まで魂が成長する事が必要で、今がその途上であるかもしれないのです。もし、そうなら、今の仕事を魂を鍛える場と捉え返す事も可能です。
「社会的成功」について
ある日私は、私の師、出口光先生の四魂研究会の講演会に参加してきました。演題は、「究極の成功哲学」でした。
従来の成功哲学といえば、ナポレオン・ヒルなどに代表されますが、最近では、引き寄せの法則などとも呼ばれています。
そのベースは、「どんな事でも強く思えば実現する」というものです。そして、成功者は、強い意志を持ち、感謝の気持ちを持ち、ポジティブな思考をする事から、そのような習慣を身につけることで成功者になれると説きます。
しかし、師は、実際の成功者は、最初からそのようだったわけではない、人によっては、絶望のどん底であえいだり、自殺まで考えた体験を乗り越えて、結果的に、そういう境地に達したのであって、原因と結果の因果関係は逆だと指摘しています。
また、人間が、強く想いを持てるテーマは、その人ごとに限定されているとも指摘しています。あなた自身、強く、プロ野球の選手になりたい、オリンピックに出場したい、10ヶ国語を使いこなす通訳になりたい、歌手になりたい、世界レベルのIT技術社になりたいと思いますか? これらのどれでも、強くそう思おうと思えば、そうなるなどと思いますか?
何を強く実現したいと思うことが出来るのかは、実は魂に刻まれていて、人によって異なる、
そして、突き詰めれば、成功とは、魂に刻まれた天命に沿って生き、それを全うする事だと説いています。
ところで、ナポレオン・ヒルでは、成功者の用件として、エンスージアズム(enthusiasm)という言葉が繰り返し出てきます。それが、passion(情熱)とかpathos(情念)とどう違うのか調べたら、それは、「熱狂」と翻訳され、原義は、神が心に取り付いた状態という意味だと分かりました。
果たして、人は頭で持とうと思って、enthusiasmを持てるだろうか?ありえないでしょう。つまり、それが天命であることが前提なのでしょう。
ワクワクするから天命なのではない
また、師は、「ワクワクする事だけをやりなさい」といった発想にもあえて、警鐘を鳴らします。私の理解ですが・・・うまくいったらいいなぁ程度の事ほどワクワクするということがあります。しかし、うまくいったらいいなぁ程度の事は、天命ではないから、ワクワクだけを追い続けたら天命からはどんどんそれてゆくということです。
本当に天命であることは、それを真剣にリアルに捉え、要求水準も高いので、ワクワクどころか「とても出来ない」という嘆きが起こる、だから、嘆きに向き合うことが大切といいます。
「自分で歌が上手いと思う人、手をあげて」といわれて簡単にてをあげる人は、歌を歌う事が天命ではない、本当に天命として歌手を目指している人は、自分の才能のなさを嘆き、苦しんでいるという話がありました。
私自身、パートナーと、自分たちの嘆きは何か? 話し合いました。パートナーの嘆きは、「人を育てるなんてとても出来ない」でした。ここでいう「人を育てる」というのは、一般的に教育し、技術を身につけさせるという意味ではないのは明らかです。成功させてはじめて人を育てたという基準で考えていました。教える事は不得手ではないし楽しいと感じているのですが、そういう基準で考えるから一転して嘆きになっていた・・・なるほど・・・
私自身の嘆きは、新しいセラピーの体系を作るなんて畏れ多い、それを人前に立って伝えるなんて、とても自分にはふさわしくないというビビリがそれに当たるのではないかと思いました。にもかかわらず、やりはじめているのですが・・・
魂とのラポールを通じて
私は、自分で魂とのラポールをかけて、様々な状況に対して4つの魂がどのように反応するのかを観察しました。すると、愛と勇の魂は、問題を抱えたクライアントさんが、抑圧から解放され、心身ともに健康になることに最も強い喜びの反応を示しました。親と智の魂は、セラピスト仲間がもっと増えて、様々な情報交換が出来ることを求めていました。
けれども、それぞれの魂をパワーモードにしてみると、愛と智の連合が、もっとたくさんの人を救うには、新しい体系を作り普及する事を求めました。そして、親と勇は、もっとネットワークを作り、運動としてそれを推し進めることを求めました。
しかし、普通のモードのままでは、愛は、目の前にいる人の反応が何よりうれしく、親は、大きく広げようとして、平穏な生活サイクルが乱れることを嫌がり、勇は、挫折を恐れ、智は、もっと学習や訓練、研究、経験を重ねることを求めます。
つまり、私自身の魂が成長するということが前提で出来る事があるということなのでしょう。魂が成長する事が前提で可能になることを、その時点で考えると、とても出来ない、自分にはそんな才能はないと感じるのでしょう。
ですから、魂の発達段階に応じて、そのとき、一生懸命にやるのがふさわしい事があり、だんだんにそれが移り変わってゆくのでしょう。
また、縁があり、曲がりなりにも一生懸命やってきた仕事との出会いは偶然ではなく、後になってその意味が分かるようです。私自身、大学を中退して以降、コック職、生協職員などを経験しましたが、どれも意味があったことが分かります。
ただ、天命とは、何かを成し遂げるということそのものではなく、それを目指して生きるということそのものの中にあると思います。
歴史上の偉人の中にも、目標を達成できなかった人はたくさんいます。けれども、何らかの形で、その志が引き継がれたりもしています。
つまり、魂の欲求に沿って生きる、そのために、まず自分の魂の欲求を知るということが重要なのではないでしょうか?
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